ダイエット・サポート
このページは、カウンセリングルームKoJunKanの提供する、各種ダイエット・プログラムをご利用されている方のための、サポート・ページです。
アイテム
ダイエットに必要な、またはあると便利なアイテムを、リスト化しています。
食事制限
食事制限で、唯一オススメできるのが、「糖質オフ」です。
「糖質オフ」に抵抗がある方には、「カロリーオフ」ではなく、「食事量オフ」をオススメしています。「カロリーオフ」や「糖類オフ」をうたった食品は、代替物に「糖質」を使っているので、理屈からいえば、太ります(「糖類」と「糖質」を区別しましょう)。
「食事量」とは、回数ではなく、重さや体積のことです。
糖質オフをのさい気をつけなければならないのは、
- 糖尿病で経口投与剤やインスリン注射を処方されている方(医師と相談するか、医師を替えてください)
- 水と食物繊維を意識的に摂取すること(不足すると、便が臭くなります)
- 食べ過ぎると、タンパク質でさえ、糖質を経由して脂肪になる
この3点です。
人間が太る仕組みは、
- 糖質(炭水化物)を食べる
- 糖質が消化吸収され、ブドウ糖(グルコース)として血液に入る
- 血糖値が上がるという、人体にとって非常に危険な状態になる
- 血糖値を下げるため、すい臓からインスリンが過剰に分泌される
- インスリンは血糖値を下げるために、ブドウ糖を筋肉に使わせようとする
- 筋肉は、ブドウ糖よりも脂肪酸をエネルギー源として優先して利用する
- インスリンは脂肪の分解をストップさせ、脂肪酸が血液に出るのをブロックする
- さらにインスリンは筋肉組織のリボタンパク質リパーゼを抑制し、血液中の中性脂肪から脂肪酸を引き出せないようにする
- 筋肉はかくして、ブドウ糖を利用せざるを得なくなる
- インスリンが大量に分泌されると、血糖値は約3時間後に元に戻るが、インスリン濃度が元に戻るまでにはさらに約1時間、つまり約4時間程度かかる
- この間、脂肪をエネルギー源として利用できなくなる
- 血糖値が元に戻ってからの1時間、インスリン濃度はまだ高いままなので、血糖値がさらに下がる
- 空腹感を生む(空腹感の原因は低血糖にある)
- 体には充分なエネルギーが備蓄されているにもかかわらず、次の摂食行動が始まる
以降、このループが続きます。
1日3食プラス3時のおやつ、という食生活は、人間にとって、まったく必要のないものです。
人間の体は、つねに、最低でも4~5日分のエネルギーを備蓄しています(水は除く。水が欠乏すれば、死にます)。
しかし、「低血糖」によって命令され、それに従うことで、盲目的に食べています(また、運動によっても「低血糖」になり、したがって空腹感を感じます)。
これが「肥満」の正体です。
【「消費カロリーを摂取カロリーが上回るから、太る」という、かつての「カロリー神話」は、科学的には完全に間違いです。摂取カロリー量と肥満の間にあるのは「擬似相関」であり、因果性はありません。】
(というか、「カロリーを摂取する」という言い方自体、「カロリー」という言葉の意味を理解していない言い方です)
(「カロリーオフ」や「糖類オフ」ではなく、「食事量オフ」を上でオススメしたのは、食事量を減らせば、おのずと糖質量も減るからです)
理論的には以上で証明終わり、なのですが、理屈はわかっても、「じゃあ、具体的にどういう食事を摂ればいいの?」ということに答えるのは難しいですね。
このレシピ本のよいところは、「すべてのレシピがとても美味しく、見た目も美しく、文化的に水準が高い」点です。
この本のはじめの方に、「理論編」が書かれていますが、かなり間違いが多いです。
江部康二さんの理論に基づいた、「京都派」です。
しかし、それを差し引いても、レシピの部分が役に立ちます。
私たちのプログラム参加者で、「糖質オフ」を取り入れる方には、必ず買っていただいています。
なにしろ、「美味しく」「ゴージャスに」「文化的に」食事をしなければ、それがストレス因になりますから。
「糖質制限」をされる方で、もっと理屈の部分を知りたい、という方に、唯一オススメできる本です。
理論書としては、これ一冊あれば充分です。
江部さんに代表される「京都派」のような「日和った」「論理的でない」記述がありません。
とにかく「論理」で一貫されています。
あのアトキンス(「低炭水化物ダイエット」でいちやく世界的に有名になった、糖質制限の開祖)の説でさえ、釜池さんは、一蹴しています(江部さんもアトキンスを批判していますが、江部さんの説は、アトキンスの使った用語を変えているだけで、まったく同じ理屈に基づいています)。
釜池さんは、「糖質制限・過激派」として、孤高に、正しい道を貫いています。
(「過激派」といっても、他が「ぬるすぎる」だけで、相対的に過激に見えるだけです。糖質制限のメカニズムを理解している医師たちは、釜池さんの本以外は読む必要がない、と断言します)
残念なのは、釜池さんの病院が倒産してしまい、彼のブログの文章が、「電波系」になってしまったことでしょうか。
余計に「過激なマッドサイエンティスト」的な雰囲気を醸しだしてしまっています。
「電波系」でも、人体についての論理的・理論的思考は、誰よりも明晰で正確なので、さすが学者だな、と思わせてくれます。
釜池本を読んで、もっとさらに、詳しく知りたい、という方に、オススメしています。
「リッピンコットの生化学」として有名な、現時点でもっとも信頼できる生化学のテキストです。
この本以前の生化学や栄養学のテキストには、現在では誤りであることが判明している記述が多く、古くて使えません。
ダイエットをするのに、そこまで専門的な勉強をする必要はありませんが、もし、「情報過多」な状況に不安があるのでしたら(「不安」はストレスの一種で、ダイエットの大敵です)、原理的なところから学んでみるのもよいでしょう。
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