概要
- LANシステムを、ネットワークブート型シンクライアントシステムに置き換えます。
- OSはLinux(Ubuntu Desktop)とします。クライアントに必要な機能は画面出力とキーボード&マウス入力、およびネットワーク接続の3機能のみのため、CPUやメモリの性能は2~3世代前のものでも充分で、ハードディスクやROMドライブといった補助記憶装置も必要ありません。
- サーバにはOS、アプリケーション、ファイルシステム、プリンタ等への出力、インターネット接続などの機能を持たせます。2台から3台のマシンを割り当てます(それぞれRAID10による運用を行い、冗長性を向上します)。
- クライアントはOSの起動をネットワーク経由で行います。アプリケーションもサーバ上で実行され、ネットワーク経由で画面上に表示します。作成したファイルはネットワーク上のファイルサーバに蓄積します。補助記憶装置(ハードディスクなど)が無いため、情報漏えいやマルウェア(ウィルス等)への強力な対抗手段となります。また、システム障害の8割を占めるとされるハードディスク故障への対応が必要なくなります(メンテナンスフリー)。
- OSをLinuxに置き換えることで、ウィルス対策、セキュリティ対策にかかるコストがゼロに近くなります(Windowsマシンでなければ使用できないアプリケーションを使用する場合でも、そのWindowsマシンのみネットワークから切り離せば被害は広がらないため、システム全体の可用性に支障をきたしません)。