VirtuousCycle Inc.パターン・ランゲージ:001

ビジネスモデル・ジェネレーション・キャンバス

概要

ビジネスモデルをアジャイルに構築していく出発点として、『ビジネスモデル・ジェネレーション』のCanvasをもちいる。

チーム内で大きな図面にポストイットを貼り付けていく作業では、本家サイトからダウンロードできるPDFのプリントアウトを用いるが、日本語表記を必要とする対外的なプレゼンテーション資料などには、同Canvasを日本語訳した下記pngファイルをスプレッドシートやドキュメント作成ソフトの背景画像として用いる。

いうまでもなくブレインストーミング段階では手書きで書き込む(付箋に書いたものを貼り付けていく)方式が望ましい。対外的に必要となるのは、損益計画書のような数字の提示が必須となるような場面である。

※注意:このCanvasはCreative Commons 3.0のもとでライセンスされている。改変・再配布可能だが、CC3.0の表示、またはCC3.0へのリンクを含ませて再配布しなければならない。

BMGCanvas

HTML上では900×630pxに縮小しているが、原本は1000×700pxで、標準的な解像度環境ではA4に収まる。



キャンバスの概要

キャンバス内のキーワード配置をテーブルで表すと下記のようになる:

KP
Key Partners
パートナー

KA
Key Activities
主要活動

KR
Key Resources
リソース

VP
Value Propositions
価値提案

CR
Customer Relationships
顧客との関係

CH
Channels
チャネル

CS
Customer Segments
顧客セグメント

C$ Cost Structure コスト構造

R$ Revenue Streams 収益の流れ



9つの構築ブロック

パートナー

主要なパートナーは誰だろうか。
主要なサプライヤーは?
どのリソースをパートナーから得ているのか?
どの主要活動をパートナーが行なっているか?

  • 最適化と規模の経済
  • リスクと不確実性の低減
  • リソースと活動の獲得
主要活動

価値を提案するのに必要な主要活動は何なのか?
流通チャネルは?
顧客との関係は?
収益の流れは?

  • 製造
  • 問題解決
  • プラットフォーム/ネットワーク
リソース

価値を提案するのに必要なリソースは何だろうか。
流通チャネルや顧客との関係、収益の流れに対してはどうだろうか。

  • 物理的なリソース
  • 知的財産
  • 人的リソース
  • ファイナンスリソース
価値提案

顧客にどんな価値を提供するのか?
どういった問題の解決を手助けするのか?
顧客のどういったニーズを満たすのか?
顧客セグメントに対してどんな製品とサービスを提供するのか?

  • 新奇性
  • パフォーマンス
  • カスタマイゼーション
  • 「仕事を終わらせる」(Getting the job done)
  • デザイン
  • ブランド
  • 価格
  • コスト削減
  • リスクの低減
  • アクセスしやすさ
  • 快適さ/使いやすさ
顧客との関係

顧客セグメントがどんな関係を構築、維持してほしいと期待しているのか。
どんな関係をすでに構築したのか。
どれくらいのコストがかかるのか。
ビジネスモデルの他の要素とどう統合されるのか。

  • パーソナルアシスタンス
  • 専任のパーソナルアシスタンス
  • セルフサービス
  • 自動サービス
  • コミュニティ
  • 共創
チャネル

どのチャネルを通じて、顧客セグメントにリーチしたいか。
今はどのようにリーチしているのか。
チャネルをどのように統合できるのか。
どのチャネルがうまくいっており、
どのチャネルが最も費用対効果が高いか。
どのチャネルを顧客の日常と、どのように統合すればよいのか。

チャネルフェーズ
  • 1. 認知
  • 2. 評価
  • 3. 購入
  • 4. 提供
  • 5. アフターサービス
顧客セグメント

誰のために価値を創造するのか?
最も重要な顧客は誰なのか?

  • マス市場
  • ニッチ市場
  • 細分化
  • 多角化
  • マルチサイドプラットフォーム
コスト構造

ビジネスモデルにおいて特有の最も重要なコストは何だろうか?
どのリソースが最も高価だろうか?
どの主要活動が最も高価だろうか。

  • コスト主導
  • 価値主導
  • 固定コスト
  • 変動費
  • 規模の経済
  • 多角化の経済性
収益の流れ

顧客はどんな価値にお金を払おうとするのか。
現在は何にお金を払っているのか。
どのようにお金を払っているのか。
どのように支払いたいと思っているのか。
全体の収益に対して、それぞれの収益の流れがどれくらい貢献しているのか。

タイプ:
  • 資産価値のある商品の販売
  • 使用料
  • 購読料
  • レンタル/リース
  • ライセンス
  • 仲介手数料
  • 広告
固定メニュー価格:
  • リスト価格
  • 製品特性に基づく価格
  • 顧客セグメントに基づく価格
  • 量に基づく価格
変動価格:
  • 交渉による価格
  • 利益率管理に基づく価格
  • 市場価値
  • オークション

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