概要
ビジネスモデルをアジャイルに構築していく出発点として、『ビジネスモデル・ジェネレーション』のCanvasをもちいる。
チーム内で大きな図面にポストイットを貼り付けていく作業では、本家サイトからダウンロードできるPDFのプリントアウトを用いるが、日本語表記を必要とする対外的なプレゼンテーション資料などには、同Canvasを日本語訳した下記pngファイルをスプレッドシートやドキュメント作成ソフトの背景画像として用いる。
いうまでもなくブレインストーミング段階では手書きで書き込む(付箋に書いたものを貼り付けていく)方式が望ましい。対外的に必要となるのは、損益計画書のような数字の提示が必須となるような場面である。
※注意:このCanvasはCreative Commons 3.0のもとでライセンスされている。改変・再配布可能だが、CC3.0の表示、またはCC3.0へのリンクを含ませて再配布しなければならない。
キャンバスの概要
キャンバス内のキーワード配置をテーブルで表すと下記のようになる:
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9つの構築ブロック
- パートナー
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主要なパートナーは誰だろうか。
主要なサプライヤーは?
どのリソースをパートナーから得ているのか?
どの主要活動をパートナーが行なっているか?- 最適化と規模の経済
- リスクと不確実性の低減
- リソースと活動の獲得
- 主要活動
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価値を提案するのに必要な主要活動は何なのか?
流通チャネルは?
顧客との関係は?
収益の流れは?- 製造
- 問題解決
- プラットフォーム/ネットワーク
- リソース
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価値を提案するのに必要なリソースは何だろうか。
流通チャネルや顧客との関係、収益の流れに対してはどうだろうか。- 物理的なリソース
- 知的財産
- 人的リソース
- ファイナンスリソース
- 価値提案
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顧客にどんな価値を提供するのか?
どういった問題の解決を手助けするのか?
顧客のどういったニーズを満たすのか?
顧客セグメントに対してどんな製品とサービスを提供するのか?- 新奇性
- パフォーマンス
- カスタマイゼーション
- 「仕事を終わらせる」(Getting the job done)
- デザイン
- ブランド
- 価格
- コスト削減
- リスクの低減
- アクセスしやすさ
- 快適さ/使いやすさ
- 顧客との関係
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顧客セグメントがどんな関係を構築、維持してほしいと期待しているのか。
どんな関係をすでに構築したのか。
どれくらいのコストがかかるのか。
ビジネスモデルの他の要素とどう統合されるのか。- パーソナルアシスタンス
- 専任のパーソナルアシスタンス
- セルフサービス
- 自動サービス
- コミュニティ
- 共創
- チャネル
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どのチャネルを通じて、顧客セグメントにリーチしたいか。
今はどのようにリーチしているのか。
チャネルをどのように統合できるのか。
どのチャネルがうまくいっており、
どのチャネルが最も費用対効果が高いか。
どのチャネルを顧客の日常と、どのように統合すればよいのか。- チャネルフェーズ
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- 1. 認知
- 2. 評価
- 3. 購入
- 4. 提供
- 5. アフターサービス
- 顧客セグメント
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誰のために価値を創造するのか?
最も重要な顧客は誰なのか?- マス市場
- ニッチ市場
- 細分化
- 多角化
- マルチサイドプラットフォーム
- コスト構造
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ビジネスモデルにおいて特有の最も重要なコストは何だろうか?
どのリソースが最も高価だろうか?
どの主要活動が最も高価だろうか。- コスト主導
- 価値主導
- 固定コスト
- 変動費
- 規模の経済
- 多角化の経済性
- 収益の流れ
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顧客はどんな価値にお金を払おうとするのか。
現在は何にお金を払っているのか。
どのようにお金を払っているのか。
どのように支払いたいと思っているのか。
全体の収益に対して、それぞれの収益の流れがどれくらい貢献しているのか。- タイプ:
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- 資産価値のある商品の販売
- 使用料
- 購読料
- レンタル/リース
- ライセンス
- 仲介手数料
- 広告
- 固定メニュー価格:
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- リスト価格
- 製品特性に基づく価格
- 顧客セグメントに基づく価格
- 量に基づく価格
- 変動価格:
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- 交渉による価格
- 利益率管理に基づく価格
- 市場価値
- オークション