ニーズからウォンツへ、そしてウィッシュへ
あなたは、何かが欲しい。
それを「ニーズ」という。あなたは Have の欲求を満足させたいのだ。
例えばあなたは「老眼鏡」が欲しい。
しかし、私たちは、あなたに、「あなたにお似合いの老眼鏡」を提供はしない。
なぜか?
私たちは、あなたが、その老眼鏡で「何かをしたい」のだ、ということを知っているからだ。
あなたは、何かをしたい。
それを「ウォンツ」という。あなたは Do の欲求を満足させたいのだ。
例えばあなたは、その老眼鏡で、孫から届いた「おじいちゃんへの手紙」への返事を書きたいのだ。
しかし、私たちは、あなたに、「文字がよく読め、書き物も苦にならない老眼鏡」を提供はしない。
なぜか?
私たちは、あなたが、孫へ手紙の返事を書くことで「何かになりたい」のだ、ということを知っているからだ。
あなたは、何かになりたい。
それを「ウィッシュ」という。あなたは Be の欲求を満足させたいのだ。
例えばあなたは、孫へ手紙の返事を書くことで、「孫から感謝の電話」を貰いたいのだ。
そして、孫と会話がはずみ、「おじいちゃん大好き」と思ってもらえれば、どんなにか幸せだろう、と望んでいる。
私たちは、あなたがメガネ屋に、ただ単に老眼鏡が欲しくてやってきたのではなく、その老眼鏡で孫への手紙の返事を書き、そうすることで、孫と仲良くなりたい、という欲求を持っていることを知っている。
あなた自身は、あなた自身の欲求を知らないかもしれない。
でも、私たちは知っているのだ。
だから、私たちは、
あなたが「何を手に入れ」「それで何をしたら」「幸せになれるか」
ということを考える。
あなたは、あなたが「どうしたら幸せになれるか」を知らない。
しかし、私たちは、あなたに「あなたの幸せ」を提供できるのだ。