家族相談士になるために

家族相談士:家族療法を行う家族カウンセラー

はじめに

このWebサイトは、「家族相談士」の資格を取得するために、必要最低限必要となる知識をまとめたものです。

ただし「資格取得」を目指している方にとってのみ有益な情報を選ぶのではなく、家族療法を受けるクライアント(IP)の方や、家族療法に関心のある方にとっても有益な情報となるように心がけて構成しました。

このサイトは、必須参考文献必須キーワードへの参照を多く含んでいます。

ただしこのサイトに掲載されている参考文献を読破したり、キーワードを暗記したとしても、家族カウンセラー(「家族相談士」を含め、家族療法を行うことができるカウンセラーを、そう呼びたいと思います)になれるとは限りません。

まず「家族相談士」認定申請条件を満たさなければなりませんし、そのためには、ほとんどのケースでは「養成講座」への登録及び修了を認められなければなりません。

そして「家族相談士養成講座」を受講する資格として、次の要件があります:

以上のいずれかの条件に該当する者で、臨床経験・カウンセリングと関わりのある実践経験1年を有する者(2011年家族心理士・家族相談士資格認定機構Webサイト案内より)。

つまりどのような条件の方であっても、有経験者でなければ、「養成講座」を受講することすらできませんし、したがって、カウンセリングの経験者になることもできません。

矛盾しているようですが、現状、未経験者をいちから育てるような能力は、財政的にも人材リソース的にも、認定機構にはありません。

世間には、たった数日の「レッスン」を受講するだけでカウンセラーを名のることができる「養成講座」があふれていますが、家族相談士・家族心理士認定機構は、その手の「資格商法」とは異なる、きわめてオーソドックスで、かつ権威のある(エスタブリッシュメント側の)組織だということをご理解ください。

なお、私は福島市の"家族カウンセリング研究所陽だまり"で、「非常勤スタッフ」として、1年間「実践経験」を積むことで、この条件をクリアしました。

KoJunKan及びRyoJunKanでは非常勤スタッフ(パート・タイム・スタッフ)を募集しておりますので、福島県内の方であれば、私たちとともに研鑽を積むことで、「実践経験」を得ることができるかもしれません。


さて、「メニュー」を御覧ください(多くの環境の場合、画面左側にあります)。

「学習の前に」の他に、領域AからGまで7項目の分野が並んでいると思います。この領域区分は認定機構の定めたものです(詳しくは『家族心理学事典』の「家族相談士」の項目をご覧ください)。

領域AからGは、そのまま「養成講座」で受講しなければならない所定の研修領域になり、AからDについてはそれぞれ研修時間が決められています。

書類審査と筆記試験、面接試験があるのですが、筆記試験は主にA, B, C, Dの4領域、面接試験は主にE, F, Gの領域が対象になります。

ところが、困ったことに、「養成講座」で配られる講義要項には、AからGのそれぞれに、どの項目が対応しているのか、記載されていません(その日の研修のタイトルは記載されています)。正確には、「領域」は記載されてはいるのですが、このメニューにある領域区分に対応していません。

たとえば「家族と法律」「家族相談士の倫理」という研修(授業)は、講義要項(日程表)では「領域C」に区分されています。

そしておそらく、他の研修(授業)も、講義要項での領域区分と、認定機構の区分する領域は対応していません。

そこで、私は思い切って、講義要項のタイトルを、独断で各領域に配分しました。また、今後、このメニュー自体を大きく変化させていくつもりです。

(たとえば「家族ロールプレイ」という研修[授業]は、おそらく「F. 臨床実習」に含まれるのだろうと思います)

また、「研修(授業)のタイトル」がそのまま各領域で学ぶべき事項であるとも限りません。たまたま研修にブッキングできた家族心理士の先生の得意分野を、講義要項に並べただけなのかもしれません(とはいえ研修の講師は豪華メンバーでした。ハードルの高い、したがって狭い分野ですから、おのずと講師側に立てる人材も限られてくるのだと思います)。

したがって、このサイトを充実・発展させていくにしたがって、メニューの項目も変化していくと思います。

そして、何より大切なことですが、学習する順番は、A→Gという順列に進めるべきではありません。

このサイトは「家族相談士についての総合まとめサイト」を目指しているので、便宜上、認定機構の区分にしたがってメニューを構成しましたが、実際の研修の順序もこれとは異なりますし、「領域Bで登場する概念を知らないと領域Aが理解できない」という事態もあります。

たとえば「家族システム論」を理解していないと、なぜ「人間発達研究」を学習しなければならないのか、ピンとこないでしょうし、「家族システム論」を学習したならばすぐに「家族カウンセリングの理論」の学習に移行するのが効率的です。

とはいえ、この「はじめに」を読了したならば、次は必ず「家族の心理」のページに進んでください。

「家族の心理」では、「家族心理学」の基礎をざっくりと総ざらいします。

「家族心理学」は家族療法の基盤となる学問分野です。家族心理学は、「学校心理学」と同様、応用心理学の一種ですが、たんに「家族」という領域「に関する」心理学、という「冠つき心理学」であるだけではなく、「臨床心理学」と同様、心理療法理論の一種でもあります(臨床心理学の下位カテゴリーだと言ってもよいでしょう)。

家族心理学は、「臨床」にあたって、家族を単位にすることを必然と考える臨床心理学です。いわゆるSystems Aproachですね。


ではさっそく「家族の心理」の第1項目、「家族とは何か」へ進みましょう。

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